gallery: 2016/6/4 – DAPHNE

映画音楽特集(其の三)

久しぶりでMUSICAL “MY FAIR LADY”の中からHIGGINS博士が歌う”I’VE GROWN ACCUSTOMED TO HER FACE”とELIZAが歌う”I COULD HAVE DANCED ALL NIGHT”(踊り明かそう)をメドレー形式にアレンジしてご披露しました。ELIZAが歌う”踊り明かそう”や、彼女に思いを寄せる若者が歌う”ON THE STREET WHERE YOU LIVE”は覚え易く馴染みやすい曲。しかし一方、博士の歌う曲は彼の心中を細やかに表した佳曲ですが、これ等の曲の陰に隠れて、あまり知られてなかったので、敢えてこの曲をメドレーに取り上げました。

1956年に幕を開けた”MY FAIR LADY”のブロードウエー公演は英国から招聘したJULIE ANDREWSが主演。トニー賞主演女優賞にノミネートされる程の大評判となり、映画化の話も早くから噂されていた。映画化の時も彼女が当然主演すると予想されていました。しかし、予想に反し映画会社は、ニューヨーク・デビューして日も浅いので映画での集客力が十分期待出来ないとの判断で実現せず、代わりに、1953年映画ROMAN HOLIDAY”で、アカデミー主演女優賞を受賞したAUDREY HEPBURNが主演となりました。

これは又、AUDREYにとって初めてのミュージカル。歌は全て”GHOST SINGER”の仕事をしていたMARNI NIXONが吹き替えを担当。しかし、当時の映画会社は、作品のイメージや質を下げるとの理由で、これをトリック扱いにして吹き替えを表沙汰にする事を禁じました。

女優DEBORAH KERRが”THE KING AND I”や “AN AFFAIR TO REMEMBER”(巡り会い)の映画でMARNIに吹き替えをして貰った際に、彼女から”GHOST SINGER”の地位や報酬が低い事、そのSINGERの名前も映画のEND CREDITにも載らない事を聞き, 直ぐにこの事実を記者に暴露。この特ダネが – “DEBORAH TELL THE SECRET” – 見出しで紙上に掲載され話題を浚った。

元々女優志願であったMARNIは、DEBORAHのお陰で1965年のMUSICAL MOVIE “THE SOUND OF MUSIC”で修道院の尼僧SOPHIA役で出演、そしてEND CREDITにも配役名と名前が掲載され、長年の念願を叶えました。因みに、MARNIの代表作は、”AN AFFAIR TO REMEMBER”(巡り会い)(FOR DEBORAH KERR), “MY FAIR LADY”(FOR AUDREY HEPBURN), “THE KING AND I” (FOR DEBORAH KERR), “WEST SIDE STORY” (FOR NATALIE WOOD)。

ミュ-ジカル映画はWEST SIDE STORY以降斜陽になったこともあり”HOLLYWOODを救った歌声”はその役目を終えましたが、85歳になった今も、元気にライブ活動を続けています。

続きを読む

gallery: 2016/6/4 – DAPHNE はコメントを受け付けていません。 カテゴリー: 2016(Gallery) タグ

gallery: 2015/3/6 – DAPHNE

映画主題歌特集(其の二)

昨年12月のライブに続く特集です。多くのSTANDARD SONGを残したVICTOR YOUNG, DIMITRI TIOMKIN, HENRY MANCINIの主題歌を選曲。今回も前回同様アカデミー受賞者が作曲した懐かしいヒット曲を揃えました。メロディアスな曲を好まれる向きもあると思いますが、ポップス調の主題歌を自分流にアレンジしてご披露しました。

ところで、世界の四大映画祭は、アカデミー賞(創設1927年)、ヴェネチア映画祭(1932年)、カンヌ映画祭(1946年)、ベルリン映画祭(1951年)ですが、賞の中に音楽部門があるのはアカデミー賞だけというのは余り知られていません。アカデミー賞が映画音楽賞を設けたのは、その創設から7年後の1934年。賞はMUSIC “SONG”(主題歌賞)の他、”SCORINGOF A DRAMATIC OR COMEDY PICTURE”、”SCORING OF A MUSICAL PICTURE”(映画音楽をSTORY、各SCENEの雰囲気に合わせて作る曲)の三部門。中でも最も注目されるのは主題歌賞。1930~1940年代はMUSICAL映画の黄金時代、賞にノミネートされた曲は平均10曲前後になった記録があります。1946年ノミネートされた曲を初めてショー形式にし受賞式を盛り上げたのですが、曲数が多く時間がかかり過ぎた為、以後ノミネート曲を5曲に絞り今日に至っています。映画の題材にもよりますが、主題歌は時代を色濃く映すようです。

主題歌賞の最多受賞者は主にBING CROSBYやFRANK SINATRAに多くの作品を残したJAMES VAN HEUSENの四回、三回の受賞者はJAY LIVINGSTON/RAY EVANSの二人組とHARRY WARRENです。特にLIVINGSTON/EVANSの受賞三作品は、1948年のBOB HOPE/JANE RUSSEL主演映画”腰抜け二挺拳銃”の主題歌 “ボタンとリボン”、1950年ALAN LADD主演”CAPTAIN CAREY”の”MONA LISA”、そして1956年HITCHCOCK作品、JAMES STEWART/DORIS DAY主演の”知り過ぎた男”の主題歌 “QUE SERA SERA”ですが、この曲からもお分かりの通り、覚えやすくそして明るいポップス系の曲調です。 これを唄ったDORIS DAYが “こんなkIDDISH SONGは唄えない”と当初拒否したそうですが、結果は物凄くヒット! HITCHCOCK共々喜んだと….??と想像していますが。このような例は、ROSEMARY CLOONEYが “COME ON A MY HOUSE”で、NAT COLEが”MONA LISA”で、そしてTONY BENNETTが”I LEFT MY HEART IN SANFRANCISCO”等など、歌うのを嫌がったというEPISODEがあります。ヒット曲を出すのは至難の技なのかもしれません。

今回も金沢から MR “PAVAROTTI”がLEONARD BERNSTEINが書いたMUSICAL “WEST SIDE STORY”の名曲”MARIA”をご披露下さいました。この曲に刺激されたか??、伴奏者の田村 博・加藤真一の両氏がBERNSTEINに対抗してそれではと、なんとRIMSKY KORSAKOVの名曲”SCHEHERAZADE”を演奏して下さるなど、お客様は大喜び! さすがはTOP PLAYERのお二人でした。

続きを読む

gallery: 2015/3/6 – DAPHNE はコメントを受け付けていません。 カテゴリー: 2016(Gallery) タグ

gallery: 2015/12/5 – DAPHNE

映画首題歌特集

今年最後のライブはピアニストの島津健一さんとのデュオで映画音楽特集を楽しんで頂きました。選曲の中にはアカデミー賞受賞曲も加えました。今回選んだ作曲家は1940年代前後から立て続けに書いたVICTOR YOUNG, DIMITRI TIOMKIN, この後1950年代以降に活躍したHENRY MANCINIの作品を中心に選曲しました。アカデミー賞(創設1927年)の中で、音楽関係の賞が設けられたのは同賞創設7年後の1934年。映画音楽は主題歌(SONG)と劇音楽(SCORE)の二部門です。この三人が書いた主な映画音楽は、ご披露した以外に下記があげられますが、懐かしく思い出されることでしょう。

VICTOR YOUNG: 1899/AUG/08~1956/NOV/10 (57歳)
GULLIVER’S TRAVEL/1940, FOR WHOM THE BELL TOLLS/1944, LOVE LETTERS/1946,
MY FOOLISH HEART/1950, SHANE/1953, EAST OF EDEN/1955, JOHNNY GUITAR/1954,
AROUND THE WORLD IN 80 DAYS/1956
* アカデミー音楽賞に22回もノミネートされながら、生前に受賞はなく、死後に”80日間世界一周”の主題歌を除く劇中音楽のみが受賞となったことは皮肉なことでした。

DIMITRI TIOMKIN: 1894/MAY/10~1979/NOV/11 (84歳)
ALICE IN WONDERLAND/1933, PORTRAIT OF JENNIE/1948, CHAMPION/1949,
HIGH NOON/1952, GIANT/1956, FRIENDLY PERSUASION/1956,
THE OLD MAN AND THE SEA/1958, 55 DAYS AT PEKING/1963
* アカデミー音楽賞に20回ノミネートされ、HIGH NOON, THE HIGH AND THE MIGHTY(1955), THE OLD MAN AND THE SEAの三作品が音楽賞を受賞。

HENRY MANCINI: 1924/APR/16~1994/JUN/14 (70歳)
GLENN MILLER STORY/1954,  BREAKFAST AT TIFFANY’S/1961,
DAYS OF WINE AND ROSES/1962, CHARADE/1963, THE PINK PANTHER/1963,
TWO FOR THE ROAD/1967, SUNFLOWER/1970
* 特にAUDREY HEPBURNの出演作品で注目を集め、特にBREAKFAST AT TIFANY’Sの主題歌MOON RIVERはSTANDARD SONGとなった。

当夜はヴォーカルファンが大勢お見えになり、中でも金沢から整形外科医北山吉明氏。LUCIANO PAVAROTTIのような美声の持ち主で、地元で度々リサイタルを開いては大向こうを唸らせ、又STANDARD SONGも巧みに歌われる。 もう一方は小松の婦人科医の瀬川秀隆氏。ジャズヴォーカルに長け、甘いCROONER VOICEでスイングする歌唱は正にプロ並み。お二人に得意曲をご披露頂きました。ご来場の皆様は大満足で、主役の小生が喰われる程の場面に会場大いに盛り上がる!! 前回同様に思い出に残る愉しいライブとなりました。

続きを読む

gallery: 2015/12/5 – DAPHNE はコメントを受け付けていません。 カテゴリー: 2015(Gallery) タグ